タナカ カズヒコ   Tanaka Kazuhiko
  田中 和彦
   所属   鶴見大学  文学部 文化財学科
   職種   教授
こんな研究しています東南アジア、特にフィリピンのルソン島北部で貝塚を発掘調査し、出土する土器や陶磁器の時代的変遷を研究しています。  考古学は、物(遺物、遺構)によって、時間的尺度を作ります。土器は、粘土と水と燃料さえあれば作ることができる普遍性のある道具です。しかも、割れて小さくなることあがっても腐ってなくなることがない遺物の一つです。新石器時代以降、最もありふれた遺物と言えます。このような最もありふれた遺物が、時間的尺度作りにおいて、最もふさわしい遺物になります。  フィリピンンのルソン島北部では、新石器時代以降、現代まで土器が作られ続けています。ところが、現地の土器がどうように変わってきたかについては、ほとんどわかっていませんでした。そこで、しばしば良好な複数の堆積層を持つ貝層を発掘調査して出土した土器の変遷を明らかにしてきました。