ニフジ アキラ   Nifuji Akira
  二藤 彰
   所属   鶴見大学  歯学部 歯学科 薬理学
   職種   教授
研究期間 1995~1997
研究課題 トランスジェニクマウスを用いた骨粗鬆症薬のスクリーニング系の開発
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(A)
科研費研究課題番号 07557096
キーワード 骨粗鬆症, 骨芽細胞, transcription, 骨形成, ベータガラトクシダーゼ, プロモーター, 薬剤スクリーニング, osteoblast, 靱帯, トランスジェニックマウス, 転写因子, 遺伝子発現, differention, ベータガラクトシダーゼ, cytokine, BMP, 骨, osteoporosis, 転写活性, 靭帯, 動物モデル, I型コラーゲン, スクリーニング系, osteoclast, 移植
代表分担区分 研究分担者
代表者 野田 政樹
概要 本研究においては、ラットのオステオカルシンの上流約1キロベースのプロモーター領域をクローニングし、これをクロラムフェニコールアセチルトランスセラーゼ(CAT)に繋いだコンストラクトを用い、このコンストラクトによる転写活性の制御の確認を行った。オステオカルシンと共に、骨芽細胞の主要な産生蛋白であり、骨基質の90%を担うI型コラーゲンのプロモーターをクローニングし、これにルシフェラーゼに結合したリポーターを作成し、更にこれをマウスに導入したトランスジェニックマウスについてその発現の検討を行った。このトランスジェニックマウスでは、I型コラーゲンの発現に従って生体内でベータガラクトシダーゼの発現が起こり、これをベータガラクトシダーゼ活性によるモニタリングによって解析し、in vivoでの発現活性を確認した。最も長いI型コラーゲンのプロモーターを持つ3200ベースのベータガラクトシダーゼコントラクトについて、このマウスにおいてリポーターの発現が靱帯、骨を中心として、観察されることを検討した。これらのマウスに対し、骨粗鬆症の治療上の有効と思われる薬剤として、TGFβやBMPなど、サイトカインを動物に投与し、その投与部分における3200ベースのコンストラクトの発現様式を確認した。この結果、ベータガラクトシダーゼがI型コラーゲンの発現部分において高い発現を示すことが推察できた。このような実験系は、I型コラーゲン発現を指標とする骨粗鬆症薬のスクリーニングの上で有用な動物モデルであると考えられた。