カワハラ ヒロシ
Kawahara Hiroshi
河原 博 所属 鶴見大学 歯学部 歯学科 歯科麻酔学 職種 教授 |
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研究期間 | 1992 |
研究課題 | 脳内神経伝達物質動態からの精神鎮静法の有用性の評価 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 一般研究(C) |
科研費研究課題番号 | 04671238 |
キーワード | 神経伝達物質, ジアゼパム, 精神鎮静法, マイクロダイアリシス, モノアミン |
代表分担区分 | 研究分担者 |
代表者 | 西 正勝 |
概要 | その結果,金網拘束ストレス負荷によって,扁桃体外側基底核ではセロトニンとノルアドレナリンの細胞外量が増加し(ドーパミンは基礎細胞外量が検出限界以下),大脳皮質内側前頭前野ではセロトニン,ノルアドレナリン,ドーパミンいずれもその細胞外量が増加し,側座核ではセロトニン,ドーパミン(ノルアドレナリンは基礎細胞外量が検出限界以下)いずれも細胞外量は変化しなかった。また,コミュニケーションボックスによる心理的ストレス負荷によって,扁桃体外側基底核と大脳皮質内側前頭前野のセロトニン細胞外量が増加するのを観察した。また,ジアゼパムの前投与により,これらのストレスによるモノアミン神経伝達物質細胞外量の増加は抑制された。以上から,不安や恐怖などnegative emotionに,特定の脳部位のモノアミン神経活動が関与し,精神鎮静法はこれらの脳部位モノアミン神経活動を抑制することにより,鎮静作用や抗不安作用を発現することが示唆された。 |