フナヤマ ヒロミ
Funayama Hiromi
船山 ひろみ 所属 鶴見大学 歯学部 歯学科 小児歯科学 職種 講師 |
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研究期間 | 2006~2007 |
研究課題 | 口腔上皮の自然免疫系:炎症・免疫応答抑制と抗菌作用増強 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 科学研究費助成事業 基盤研究(B) |
科研費研究課題番号 | 18390484 |
概要 | 侵襲微生物に特有の構造をパターン認識して生体防御に当たる自然免疫系が注目されている。本研究では口腔粘膜の自然免疫系について検討して、次の様な知見を得た。1)口腔上皮細胞を始めとする様々な組織の計16株のヒト上皮細胞の大多数が、細胞表層にToll-like receptor(TLR)2ならびに4、細胞内にTLR3,7,NOD1ならびにNOD2を発現しているが、対応する合成リガンドで刺激しても炎症性サイトカイン産生を誘導しない。他方、抗菌因子である4種のペプチドグリカン(PGN)認識タンパク(PGRP-L,Iα,Iβ,S)ならびにβ-2デイフェンシンは高レベルに産生する。これらの知見は細菌と接する機会の多い上皮細胞は過剰な炎症・免疫応答を回避し、専ら抗菌因子を産生することを示唆している。2)さらに口腔上皮細胞ではTLR系とNOD系リガンドを組み合わせて刺激すると相乗的な抗菌因子産生が認められた。3)これまでの報告では、NOD1を活性化するPGNの最小有効構造はiE-DAP[γ-D-glutamyl-meso-diaminopimelic acid(γ-D-Glu-meso-DAP)] |