フナヤマ ヒロミ
Funayama Hiromi
船山 ひろみ 所属 鶴見大学 歯学部 歯学科 小児歯科学 職種 講師 |
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研究期間 | 2002~2003 |
研究課題 | 歯周組織の自然免疫応答に基く過敏症反応としての歯周病 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 科学研究費助成事業 基盤研究(B) |
科研費研究課題番号 | 14370576 |
概要 | 申請者らは、「多種・多数の細菌に直接晒される歯周組織にあっては、生体防御機構、特に自然免疫機構が恒常的に賦活されて、過剰応答が起こり組織破壊に至り、歯周病が発症する」との作業仮説に基いて研究を進めてきた。本研究プロジェクトでは、自然免疫系の研究の進歩に呼応して、歯周病を自然免疫に基く過敏症と捉える研究を推進して、次の成果を得た。(1)口腔上皮細胞の自然免疫応答:口腔上皮系細胞は内毒素性リポ多糖[LPS ; Toll-like receptor(TLR)4リガンド]、ペプチドグリカン(PGN ; TLR2リガンド)、ムラミルジペプチド(MDP;昨年、細胞内レセプターNOD2が解明された)に不応答だが、歯周病関連細菌の菌体成分には応答する。さらに、インターフェロンγで処理すると多くの菌体成分に応答して炎症性サイトカインを産生する。(2)歯周組織線維芽細胞の自然免疫応答:歯肉線維芽細胞は膜CD14(mCD14)を発現して、LPSに応答する。他方、歯根膜線維芽細胞はmCD14を欠いてLPS低応答だが、TLR2高発 |